みなさんは、普段スマホで撮影した写真や動画を使って動画編集をすることはありますか?
これまで、パソコン用のソフト(DaVinciResolve)で動画編集の技を紹介した記事を何度か書いてきましたが、今回はスマホを中心にした動画編集アプリのご紹介です。
スマホで無料で使える人気アプリも多くありますので、その中でも気になるアプリを5つ選抜してご紹介したいと思います。
CapCut
特徴: TikTokを運営するByteDanceが開発した無料の動画編集アプリ。直感的な操作で、プロ並みのエフェクトやトランジションが豊富に揃っています。SNS向け動画編集に最適で、ショート動画の作成に強いです。
- 動作環境:
- iOS、Android両方で対応。比較的軽量で、ミドルスペックのスマホでも動作可能。
- iPhone 6s以降、Android 5.0以降のデバイス推奨。
- メリット:
- 完全無料で高機能なエフェクトやフィルターが多数。
- AIベースの自動編集機能で、簡単にトレンド動画を作成可能。
- 4K解像度までの動画編集に対応し、カラコレや速度調整などプロ機能も豊富。
- トランジション、エフェクト、BGMが非常に豊富。
- デメリット:
- 多機能なため、初心者にはやや操作が複雑に感じることがある。
- 大量のエフェクトや高画質編集時に、スマホが熱くなったり動作が重くなることがある。
参考:https://www.capcut.com/ja-jp/login
VN
特徴: 無料で使える高性能アプリで、広告なし。シンプルな操作で複数レイヤーの編集が可能で、SNS向けのVlogやショート動画の編集に適しています。直感的な編集が特徴です。
- 動作環境:
- iOS、Android、両OSに対応。デバイス負荷は低く、低スペックのスマホでも安定して動作。
- iPhone 6以降、Android 5.0以降のスマホ推奨。
- メリット:
- 広告なしで完全無料。
- 複数の動画、音声レイヤーを簡単に重ねられる。
- 4K解像度までの出力が可能で、クオリティの高い動画を作れる。
- BGMやテキストアニメーション、トランジションが豊富で、Vlogやショート動画に最適。
- デメリット:
- 一部の機能がややシンプルで、高度なカスタマイズが難しい。
- プリセットのエフェクトが少なく、独自の演出をするには物足りない部分がある。
PowerDirector (無料版)
特徴: デスクトップ版でも知られるPowerDirectorのスマホ版。基本機能は無料で使え、プロフェッショナルな編集機能が揃っています。アプリ内課金でさらに高度な機能が解放されますが、無料でも十分な機能を備えています。
- 動作環境:
- iOS、Android両方対応。ミドルスペック以上のスマホ推奨。高画質編集には、ハイエンドデバイスが必要になる場合もあります。
- iPhone 7以降、Android 7.0以降のデバイス推奨。
- メリット:
- 複数の動画、オーディオトラックを重ねて編集できるマルチトラック機能。
- クロマキー(グリーンスクリーン)や動画のスピード調整など、高度な編集機能が充実。
- タイムライン編集で細かい調整が可能で、プロ並みの仕上がりを実現。
- 4Kエクスポート対応。
- デメリット:
- 無料版ではウォーターマークがつく。
- アプリ内課金が多く、無料版では一部機能が制限されている。
- 動作が重くなることがあり、ハイエンドスマホが推奨される場合がある。
参考:https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/overview_ja_JP.html
iMovie
特徴: Appleが開発した動画編集アプリで、iOSデバイス専用です。初心者向けのシンプルなインターフェースと、Appleならではの高品質な編集機能が特徴です。
- 動作環境:
- iOS専用。iPhone、iPadに対応。iPhone 7以降、iOS 14.0以上が必要。
- 軽量でスムーズに動作し、Appleデバイスに最適化されている。
- メリット:
- Apple製デバイスにプリインストールされており、追加コストなしで使用可能。
- シンプルで初心者でも使いやすく、ドラッグ&ドロップで直感的に編集できる。
- 4K対応で、トレーラー機能やテンプレートが充実しており、素早く動画を作成可能。
- 安定性が高く、動作がスムーズ。
- デメリット:
- iOS専用のため、Androidユーザーは使用不可。
- プロ向けの高度な編集機能やエフェクトがやや少ない。
参考:https://www.apple.com/jp/imovie/
InShot
特徴: シンプルなインターフェースで、SNS用の短い動画や写真を編集するのに最適なアプリです。基本的なトリミング、カット、フィルター、テキスト追加が簡単にできます。
- 動作環境:
- iOS、Androidに対応。ミドルスペックのスマホでも問題なく動作。
- iPhone 6以降、Android 5.0以上推奨。
- メリット:
- 簡単な操作でフィルターやBGM、ステッカーを追加できるため、SNS向け動画編集に最適。
- 直感的なUIで、初心者でもすぐに使いこなせる。
- SNS投稿に最適化された解像度とフォーマットが用意されている。
- 基本的な編集機能は無料で使える。
- デメリット:
- 無料版だとウォーターマークがつく。
- 高度な映像編集機能はやや物足りない。
まとめ
今回ご紹介したアプリをまとめると以下のようになります。
アプリ名 | 動作環境 | 主な特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
CapCut | iOS, Android | 完全無料、トレンドエフェクトが豊富 | 多機能、プロ級の編集が可能 | 高機能ゆえに初心者には複雑 |
VN | iOS, Android | 無料、広告なし、直感的操作 | シンプルで使いやすい、広告なし | プリセットエフェクトが少ない |
PowerDirector | iOS, Android | プロ向け機能が充実 | クロマキー、マルチトラック機能 | 無料版にはウォーターマークあり |
iMovie | iOS専用 | Apple製デバイス専用、安定性が高い | 簡単操作、4K対応、初心者向け | iOSのみ、プロ向け機能が少ない |
InShot | iOS, Android | シンプルでSNS動画に最適 | 簡単操作、SNS用フォーマット対応 | 無料版にはウォーターマークあり |
それぞれのアプリには特長があるので、自分のスキルレベルや編集目的に合ったアプリを選んでみてください。
この記事がみなさんの役に立てば幸いです。
【 参 考 】
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