みなさんは普段の仕事やプライベート等で資料を作成する機会はありますか?
Officeツール(PowerPoint)でプレゼン資料を作るとき、「もう少し印象的に仕上げたい」「図や写真が味気ない」と感じたことはありませんか?
そんなときにおすすめなのがPowerPointの「図の書式設定」にある『アート効果』です。
「アート効果って遊びの機能じゃないの?」と思われがちですが、使い方次第でビジネスシーンでもしっかり役立つんです!
今回は、アート効果の特徴と、ビジネスで実際に使える活用シーンをご紹介します。
アート効果ってどんな機能?
PowerPointの図(画像)を選択して「図の形式」タブ →「アート効果」をクリックすると、以下のような加工が選べます。
- ぼかし
- セピア
- 光彩拡散
- 鉛筆スケッチ
- モザイク
- しきい値
など…
一見すると写真加工アプリのようですが、視覚的に印象を変えることで、伝えたいメッセージを強調したり、情報のノイズを抑えたりできる機能です。
【シーン別】おすすめ活用法
(1)社内プレゼン:背景に使う画像は「ぼかし」効果で主張を抑える
プレゼン資料の背景に写真を使うと雰囲気は出ますが、文字が読みにくくなるのが欠点。
そんなときは、画像に「ぼかし」効果を加えることで、背景の雰囲気はそのままに、テキストを引き立てることができます。
例:社内報告資料で「現場の雰囲気写真」を背景に配置 → ぼかしでテキストを読みやすくする
(2)企画書・提案書:アイデアの雰囲気を出すために「鉛筆スケッチ」を使う
新しいアイデアを伝えるとき、あえて“完成していない感じ”を出すと受け入れられやすいことがあります。
そんな時は「鉛筆スケッチ」効果で、手描き風に加工したイラストや図を使うと、柔らかく、親しみやすい印象になります。
例:新規事業のコンセプト説明に使う図を「鉛筆スケッチ」にして、“ラフなイメージ”を演出
(3)データ可視化:不要な情報を「モザイク」でぼかす
グラフや図の一部にまだ公開できない内容や、強調したくない部分がある場合、「モザイク」効果で部分的にぼかすことができます。
これは外部向けの資料や、段階的に情報を開示するプレゼンで特に有効です。
例:競合比較表の一部をモザイクで伏せる → 興味を引きつつ、必要なところだけ明示
(4)セミナー資料:写真に「白黒」や「線画」などを加えて感情的な演出
セミナーや研修などで、参加者の感情を引き込むスライドが必要なときは、「白黒」や「線画」などのアート効果で写真に印象的な雰囲気を演出しましょう。
特にストーリーテリングの導入部やまとめなどに効果的です。
例:失敗談→成長のストーリーで、昔の写真にセピアをかけて“回想シーン”を演出
アート効果を使う時の注意点
便利とはいえ、多用しすぎると逆効果になることも。
ポイントは「1スライド1エフェクト」程度に抑えること。
また、一貫性を保つことで、視聴者に安心感を与え、内容が頭に入りやすくなります。
PowerPointのバージョンにより呼び方や表現幅は異なるかもしれませんが、機能としては同じようにご利用できます。
まとめ
PowerPointの「アート効果」は、画像を加工してビジュアルに深みを加えるための優れたツールです。
単に“オシャレ”にするだけでなく、伝えたいメッセージを際立たせたり、視覚的ノイズを減らしたりと、ビジネスシーンでも実用性の高い機能です。
資料の完成度をワンランク上げたい方は、ぜひアート効果を取り入れてみてください!
この記事がみなさんの役に立てば幸いです。
【 参 考 】
PowerPointで簡単!タイムスリップのアニメーションの作り方!
初心者向け活用術!PowerPointを使った写真の加工方法!
コメント