前回のラダーとミニハードルを使ったトレーニングに続いて、第二弾です。
子ども達と一緒に楽しく練習しながら、足を速くしたい(してあげたい)。
そんな思いで、自分自身も学びながら、子ども達と定期的にトレーニングをしています。
興味があればご覧ください。
足を速くするためのポイント
いろんな考え方・言い方はあると思いますが、私は次のように考えています。
足の速さ = ①歩幅 × ②回転数 – ③ロス
です。
①歩幅(スライド)を長くする
・走るときのスライドを長くするためには、地面からの反発を利用し、1歩目から2歩目、2歩目から3歩目を長くするかが重要です。
・地面からの反発を貰うのと同時に股関節の可動域を広げる必要があります。
②回転数(ピッチ)を上げる
・自転車でペダルをこぐスピードが速くなればスピードがあがるのと同じです。
・走るときの1歩ずつの足の運び方を速くすることで、スピードがあがります。
③ロスを減らす
・①②は、一般的に分かりやすい(伝わりやすい)ものですが、ポイントはロスを減らすことと考えます。
・ロスを減らす=効率的よく走る に近いと思います。
・具体的には以下のようなことです。
a.走っているときの上体のふらつきをなくす
b.接地時間を短くする
c.足首や膝で吸収される反発力を減らす など
上記の計算式に基づいて、どこをトレーニングするかを考えて練習をすることが重要です。
トレーニングメニュー
今回も主にラダーとミニハードルを使ったトレーニングです。
今回は、走る際の基本姿勢を意識させる練習です。
Youtubeの動画でもやっている良い内容を取り入れています。
(1)基本姿勢
足を速くするポイントの「①スライドを長く」「②ピッチを上げる」と「③ロスを減らす」に関連する重要で基礎となる練習です。
走る上での基本姿勢を練習し、地面からの反発とピッチ(足の入れ替え)を意識させてトレーニングしていきます。
具体的にはラダーを使って
-1マス、片足入れ替え3ステップ
-1マス、1ステップ
で両手を挙げたまま走り方の練習を行います。
<ポイント>
上半身のブレ(ロスを減らす)ために両手を挙げて姿勢を意識させます。
足の入れ替えは、空中で行うように意識させます。
膝・足先を意識させて、繰り返し行い、体に覚えさせることが重要です。
(2)ストレートレッグ1
足を速くするポイントの「①スライドを長く」と「③ロスを減らす」に関連する練習です。膝を曲げずに、自分が棒になった感覚でミニハードルをジャンプで越えていきます。
初回は、2ステップでジャンプでしたが、1ステップに切り替えて、より地面から反発を貰う感覚や技術を身に着けるように練習します。
<ポイント>
接地(着地する時、ジャンプするとき)に膝を曲げずに地面からの反発力を貰えているか、曲がってしまい反発力を貰えていないかが重要です。
特に小学生は、この動きができる子とできない子が大きく分かれるように思います。
ジャンプするタイミングにあわせて腕をつけていくとより高く跳べます。
また、ジャンプしているときの姿勢が棒のように真っすぐになっているか、折れているかにも注意しながら、姿勢を崩さず真っすぐにした状態で続けるように教えていきます。
(3)ストレートレッグ2
ミニハードルではなく、足を伸ばしたままで、地面からの反発を貰いながら走る練習です。
子どもは特にこの動きは得意?というか楽しみながら、行いますので、上手に教えながら楽しく練習をすると走り方が変わってきます。
<ポイント>
膝を伸ばしたまま行い、姿勢が前や後ろ側に倒れないこと(体は垂直にする)です。
接地する時の膝を曲げずに地面からの反発力を貰えているか、曲がってしまい反発力を貰えていないかが重要です。
実際の映像
実際にストレートジャンプとステップワークのトレーニングをした際の映像です。
まだまだ、改善すべき点はありますが、実態を撮影した動画です。
(膝が曲がって接地したり、姿勢が崩れていたりしています)
小学生の時期はほとんどが感覚で走っている子どもが多いので、その点を改善していくだけで、足の速さは大きく変わっていくと思っています。
今後も状況を載せながら変化を見ていきたいと思います。
今回トレーニングに使った道具
今回使った道具はこちらです。
(1)ミニハードル
(2)ラダー
まとめ
足が急に速くなることはありません。
足が速い子どもと遅い子どもと何が違うのか?
それが足を速くするポイントを成長の過程で、知らずに身に着けているかどうかの違いだと思います。
逆に言うと、基本的な練習を繰り返しながら体に覚えさせていけば、充分に速くなることができると思います。
足が速くなると遊びやスポーツにおいてもメリットが大きく、「足が速くなりたい」という思いを持っている子ども達は多いです。
Youtubeでも多くの走り方の動画があり、今回のトレーニングを考えるにおいても参考にさせて頂きました。
とにかく子ども達と楽しみながらスポーツをすることを大切にしたいですね。
この記事がみなさんの役に立てば幸いです。
【 参 考 】
子どもの足を速くする!ラダーとミニハードルを使ったトレーニング方法(その1)!
子どものタイプを見極める!言葉がけの教科書!
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