ストレスを抱えず健康に!アサーティブコミュニケーションを意識して学ぼう!

小さな学び

みなさんアサーティブコミュニケーションって知っていますか?

アサーティブ(assertive)とは、「自分の意見」「自己主張」と訳されます。
つまり、アサーティブコミュニケーションというものは、相手を尊重しながらも、自分の意見を伝えるコミュニケーションのことを言います。

ビジネスシーンでは、主に社内で上司や部下で会話するとき、または周囲の人とコミュニケーションを取る際には、必ずしも意見が同一であるとは限りません。

このような時に、相手の意見も尊重しながら、自分の意見を伝えるということが非常に重要になってきます。

今回は、職場での教育や本などで学んだことを少し、備忘録として整理して記事にしてみました。

興味があればご覧ください。

アサーティブコミュニケーションとは

冒頭にも書きましたが、相手を尊重しながらも自分の意見をいうコミュニケーション手段です。

このアサーティブコミュニケーションで重要となる4つの柱があります。

(1)誠実
誠実とは、相手にも自分にも嘘をつかず、正直であることです。
相手のことを優先したり、自分よがりの意見を言ったりするのではなく、誠実であることが大切です。

 

(2)率直
言いたいことを遠回しでなく率直に伝えるということです。
例えば、「〇〇がこう思っているみたいです」とか「○○から言われたんですが・・・」とか、他人の言葉や遠回しではなく、「私はこう思います」という自分を主語として伝えることが大切です。

 

(3)対等
相手が誰であろうと関係なく堂々として伝えることが大切です。
上司だからとビクビクしながらやオドオドしながら話すのではなく、堂々として伝えることが大切です。上司だけでなく部下など逆の場合も同じです。

 

(4)自己責任
自分の行動の結果は、自分自身の責任であることです。
自分自身が発言したり主張したことで生じた結果については責任があります。
例えば、相手の非が大きい場合であっても、それを生じさせた責任も一部は自分にあるという考えのもとコミュニケーションを図ることが大切です。

 

 

アサーティブでないコミュニケーションタイプ

逆にアサーティブでないコミュニケーションとしては、次のようなタイプとなります。

(1)攻撃的なタイプ
意見を強く主張し、自分の要求を押し付けて、相手を詰め寄るタイプです。
周囲の人は委縮して、発言することを控えたり諦めてしまいます。

 

(2)受け身的タイプ
人との対立を恐れるあまり、自分の意見をはっきり言わないタイプです。
我慢が多く、ストレスをためるタイプで、対立を恐れるあまり抽象的な表現となり、周囲をいらだたせることもあります。

 

(3)作為的タイプ
表立った行動や対立は避けて、周囲の人を巻き込んだり、陰で悪口をいったりするタイプです。
いずれも自己中心的なタイプであり、アサーティブコミュニケーションでの「相手を尊重しながらも自分の意見を伝える」ものではありません。

 

実現方法

アサーティブコミュニケーションを学び、それをトレーニングしていくための具体的なやり方として、「DESC(デスク)法」というものがあります。

つまり、一方的に自分の感情で話したり、相手の言うがままにするのではなく、整理して良い回答を導き出すための手段としてとらえてください。

(1)Describe:描写
客観的な事実のみを描写することです。
自分の感情や相手の感情および憶測などは交えずに、明確な事実や状況・結果などを伝えるようにします。

(2)Explain:表現
描写した結果に対して、主観的な意見を相手に伝えます。
つまり、自分はどう思うかをここで相手に伝えます。
その際に、攻撃的な言い方や、感情的な言い方は控えて、誠実に率直に意見を伝えます。

 

(3)Specify:提案
現状の問題点に対して、解決方法を相手に提案します。
自分は相手に対してこのようにして欲しいとか、相手の同意を得られるように丁寧に伝えます。
あくまでも提案という姿勢を忘れずに高圧的な態度や伝え方ではなく、丁寧にそして具体的に伝えます。

 

(4)Choose:選択
提案した意見に対して、相手が「Yes」か「No」かを確認し、その回答にあわせて自分が取るべき行動を選択します。

具体例

実際の上司・部下の関係などで説明すると次のようになります。

◾️上司から部下へ
「今日までに仕上がる見積書、まだもらっていないよ」(描写)
「何か問題があったのかと不安になるし、私のほうでチェックする時間も必要だから困るよ」(表現)
「時間が足りないとかデータが揃わないとか思ったら、その時点で相談してくれるかな」(提案)
「資料作成の手伝いや提出日の日程調整を考えることが可能かもしれないしね」(選択)

◾️部下から上司へ
「依頼された提案書が明日までに完成しそうにありません」(描写)
「このままでは課長にご迷惑をおかけしてしまいます。申し訳ありません」(表現)
「根拠となるデータの準備や内容の精査、再整理のためにもう1日待ってもらえませんか」(提案)
「あと1日あれば完成できら見込みです」もしくは「どなたかに資料作成の手伝いをお願いできないでしょうか」(選択)

 

このように、お互いが意見を言いあえる良好な関係を作ることが大切です。

まとめ

アサーティブコミュニケーションは、円滑なコミュニケーションを取る上では非常に重要なものです。

いきなりコミュニケーション力が向上することは難しいと思いますが、頭の片隅にでも入れつつ、普段から使う言葉だったり、表現方法を少し意識して変えていくだけでも徐々に身について行くのではないかと思っています。

私自身も少しずつですが意識して、より円滑なコミュニケーションが多くの人とできるように学んでいきたいと思います。

 

この記事がみなさんの役に立てば幸いです。

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